2008-01-01から1年間の記事一覧

すべらない話 ザ・ゴールデン

今回の”すべらない話”一覧は以下(話順)。1.兵動 「新幹線でのマナー」(グリーン車で寝たふりする人々) 2.キム 「お好み屋さん」(双子たまご) 3.ほっしゃん。「妻の祖母」(臨終の言葉) 4.河本 「カップルのしりとり」(好き・・) 5.勝俣 …

M-1グランプリ 2008 速報

本当は、1990年代と2000年代の状況を総括した上で、今の笑いの個別の芸人や作品、テレビ番組などに触れていきたいと思っていたが、1年に1回の大イベントについて、触れずに済ますわけにはいかないだろう。 http://www.m-1gp.com/top.htmまずは結果…

90年代は「お笑い」にとっても失われた時代だったのか?

2000年代の「お笑い」の現状について語る前に、まず90年代の歴史をざっと振り返っておきたい。 言うまでもなく、90年代は、様々な大きな事件と、それに対応する世界情勢と社会的な枠組みが大きく変動した時代だった。(つづきはのちほど・・)

「お笑い」とポストモダン ② −80年代ー

例えば、北野武の『ソナチネ』という作品が、94年のカンヌ映画祭で話題になり、海外のプレスたちが、「何故、お笑いをやっている人間が映画を撮れるんだ。」という質問を彼にぶつけたというような話を聞いて、不思議な気持ちになったのは僕だけだろうか。…

「お笑い」とポストモダン ①

ポストモダンとは何か。様々な言い方が可能だろうが、ここでは、あらゆる知が、その質による差異なく並列に置かれる状態、とでも言っておこう。「近代」という「物語」=コードがデコードされ、表面的な差異のみが全面化した状態、と言ってもいい。日本にお…

「お笑い」は、人を遠くに連れていく。

「お笑い」は、人を遠くに連れて行ってくれるものだ。 あるいは、僕たちが出ていくことの出来ない、この世界の淵に触れて、その外側を垣間見せてくれるものだ。*80年代にその形式を決定的に基礎付けた日本の「お笑い」は、現在隆盛を極めている。例えば、全…